5領域支援

健康・生活

ねらい

1. 健康状態の維持・改善  

2. 基本的生活スキルの獲得

3. 生活のリズムや生活習慣の形成

4. 構造化等による生活環境の調整

● 具体的な活動

1. 検温と視診

2. 生活・食事・排泄・おやつ・歯磨き・衣服の着脱・朝の会・帰りの会

3. カードや写真、ホワイトボード等の活用

● 具体的な支援内容・方法

1. 定時検温(利用開始時、食事後、おやつ後)・スキンシップ

2. 定時排泄誘導・咀嚼の促し等

3. 定期的な利用による曜日の認識や定時の利用による生活リズムの安定を図る。同じ内容の活動を繰り返す事で始まりと終わりの意識をする事に繋がる。

4. それぞれの持っている力を継続し、一人で出来る事を増やして行けるよう、個々に応じた身体的、精神的、社会的訓練を日常生活動作の中で支援を行っていく。

人間関係・社会性

● ねらい

1. 他者との関わり(人間関係)の形成および自己の理解と行動の調整

2. 愛着行動の形成

3. 模倣行動の形成・象徴遊び(見立て・つもり・ごっこ遊び)への支援(社会性・対人関係の発達)

4. 地域との交流

具体的な活動

1. 朝の会・帰りの会・お誕生日会など
ゲーム遊び(わらべうた遊び・キャッチボール・チーム対抗ゲームなど)

2. 音楽療法(歌・楽器など)

3. 読み聞かせ(絵本・ペープサート・パネルシアターなど)

4. 外出や行事等など

具体的な支援内容・方法

1. 個々に合わせた言葉や行動の支援をおこない、支援者を介して自分の行動の特徴に気づくことで気持ちや感情の調整が出来るようにする。また、信頼関係をもとに周囲の人と安定した関係を形成できるよう支援する。

2. 触れる・聴く・歌うなどのコミュニケーションを通して、お友達や支援者の動きを模倣する事で社会性や対人関係の芽生えを支援する。

3. 個々の状況や状態に合わせ、遊びなどを通して人の動きを模倣することにより個別の活動から集団の活動への参加を促す。

4. 遠足や公園遊びなどの外での活動を通して、地域の人との交流を楽しめるように支援をおこなう。

言語・コミュニケーション

ねらい

1. 言語の形成・受容・表出

2. コミュニケーションの基礎的能力の向上

3. コミュニケーション手段の選択と活用(指さし・身振り・サイン・表情・視線)

4. 読み書き能力の向上

具体的な活動

1. 絵本の読み聞かせや場面に応じた挨拶・自己紹介など

2. ゲーム遊び(かるた・カード遊びなど)

3. マカトンサインや絵カードの活用

4. 机上学習(めいろ・間違い探し・ひらがなのなぞりや模写など)

具体的な支援内容・方法

1・2. 言語療法等の専門指導を活用し、お子様一人一人の特性に合わせた具体的な体験や意味の理解が出来るように目で見て理解できる内容を提示し、支援者が代弁して伝えその場に応じた言葉を覚えられるように支援をおこなう。

3. 絵カードや写真カード・文字などのコミュニケーションツールを個々に応じて適切に選択して活用する事で意思の伝達がスムーズにおこなえるよう支援をおこなう。

4. 読み書きの能力向上ための支援をおこなう。

運動・感覚

ねらい

1. 運動・動作・姿勢保持の向上及び補助的手段の活用

2. 保有感覚の総合的な活用

3. 感覚特性への対応

具体的な活動

1. バランスボール・階段昇降・トランポリン・サッカーなど

2. 手遊び・パズル・ひも通しなど

3. 粘土・スライム・布あそびなど

具体的な支援内容・方法

1. 走る・歩く・ジャンプ・座る・立つ・体をひねるなどの粗大運動を楽しく取り組めるように支援をおこなう。お子様が使用している眼鏡や補聴器、食事場面におけるスプーン・フォーク・お箸などの各種補助ツールを効果的に活用できるよう支援をおこなう。

2. 作業療法・音楽療法・運動療育の専門指導を活用し、保有する能力の維持向上を図るとともに、日常の動作や活動・遊びの中で活かせるようにその都度連携を図る。

3. 遊びの中に様々な素材や題材を取り入れ、様々な感覚を楽しく経験できるよう支援をおこなう。

認知・行動

ねらい

1. 認知の発達と行動の習得(天気・気温・日付)

2. 空間・時間・数量・大小・色・重さの概念の形成

3. 対象・外部環境の認知(物質の変化と感覚)と適切な行動の習得

4. 季節の変化への興味等の感性形成のための外出・行動

具体的な活動

1. 朝の会・帰りの会・誕生日会・季節ごとのイベントなど

2. ボーリング・トンネルくぐり・色マッチングなど

3. 調理実習・絵具遊びなど

4. 散歩・りんご狩り・いも堀りなど

具体的な支援内容・方法

1. お子様一人一人の特性に応じた、視覚・聴覚・触覚・固有感覚などを十分に活用し、必要な情報を収集しやすいよう色・音・形・素材・凹凸・写真や絵・文字・道具を用いて認知機能の発達を促す支援をおこなう。

2. 個別・小集団での活動支援の中で活動内容(環境)から情報を取得しやすいよう、イラストや写真を用いて手順を習得し、言葉や実際に支援者が演じてルールの説明を目で見て理解できる内容とし、実際に自らが行動に繋げられるように支援をおこなう。

3. 認知や行動の手掛かりとなる概念を、形成物の機能や属性・数量・大小・色・形の大きさ・重さ・色や形の違い・音に気付き、変化する様子を様々な活動の中で経験し、習得できるよう支援をおこなう。

4. 認知の隔たりなど個々の特性に配慮し、写真や絵カード・言葉がけ・サイン等を用いて自分の入ってくる情報を適切に処理ができるよう促し、自ら安全に正しく行動出来るように支援をおこなう。